化学物質過敏症の原因

 

化学物質過敏症とは、生活の中に普通に漂う微量の化学物質に反応し、実に多種多様な体調不良が現れてしまう辛い病態である。

 

芳香剤や柔軟剤の僅かな臭いで呼吸が苦しくなったり、殺虫剤やシンナー、マジックが近くにあるだけで頭痛や吐き気、アレルギー反応が現れる人もいる。

 

そんな辛い症状を医師に相談しても、「原因物質から離れて下さい」という答えしか返ってこない。

 

現在の医学では化学物質過敏症の発症は原因不明であり、治す方法も薬もないとされている。

 

しかし私は一部の化学物質過敏症患者にはある共通点があることに気が付いた。

 

それは精神薬の服薬経験がある人が多いという事実である。

 

この事実は私自身にもピタリと当て嵌まったことであり、私はベンゾジアゼピン系抗不安薬を一気断薬させられ、壮絶な化学物質過敏症を発症した経験がある。

 

ベンゾジアゼピン系の睡眠薬や抗不安薬の一気断薬や急減薬により辛い離脱症状を抱えてしまった人の中には化学物質過敏症に苦しむ人が沢山いる。

 

もしもこのケースに当て嵌まった場合、化学物質過敏症は回復する可能性があるといっていいだろう!

 

原因が精神薬にあった場合、止めなければ治らないとも言えるが、精神薬は絶対に急に減らしたり急に止めたりしてはダメな薬である。

 

精神薬と化学物質過敏症の因果関係を医師と充分に話し合い対策を見つけることが回復への第一歩となる。

 

過去に精神薬を急に止めた経験がある人は、少しづつ少しづつ時間薬で回復する可能性が高いと言っていいだろう!

 

この事実を知らない医師は、化学物質過敏症を心の問題として精神科への受診を薦めてくる場合がある。

 

精神科へ受診してしまった場合、精神科医に睡眠薬や抗不安薬を処方されてしまう。

 

更なる精神薬の服用は化学物質過敏症を悪化させる要因になってしまう。

 

しかし何度も書いている様に、精神薬の急減薬や一気断薬には恐ろしいリスクがある事を絶対に忘れてはいけない。

 

私の場合は約3年かけて全ての精神薬を微量で減らし続け断薬した結果、化学物質過敏症の症状は少しづつ減り消えていった。

 

原因不明の難病として医師が放り出す化学物質過敏症も又、医師が薬によってつくりだした医現病の可能性がある。

 

本人にしかその壮絶さがわからない苦しみは薬剤性の場合、回復する可能性が充分にある。

 

このことを多くの被害者が知り希望を持ってほしいのである。

 

2023年12月20日