壮絶な健康被害を抱えて

八方塞がり、五里霧中、実に残酷な言葉である。

 

ベンゾジアゼピン系薬剤により健康被害を抱えてしまった人達が最初に経験する状態がこの言葉に合致する。

 

薬を増やすと副作用、薬を減らすと離脱症状、壮絶な健康被害を抱えそこから逃れる術が閉ざされる。

 

全く逃げ道のない絶望、延々と続く拷問のような苦しみは誰にもわかってもらえない。

 

医師への絶対的な信頼に起因する処方薬による悲劇、多くの医師はベンゾジアゼピン系薬物が生み出す途方もない苦しみを理解していない。

 

ベンゾの副作用や離脱症状は人間が耐えられる限界を軽々と超えてくる。

 

拷問、生き地獄という表現は決して大袈裟ではない。

 

私は、かかりつけ医の指示に従い服用していた抗不安薬を一気断薬してしまい壮絶な健康被害を抱えてしまった。

 

ほんの僅かでも薬害を引き起こす可能性がある以上、緊急時や終末期医療を除き厳しい規制のある薬物など処方してはいけない筈である。

 

ベンゾジアゼピン系薬物は、向精神薬及び麻薬取締法で管理されていることを医師はもっと重く受け止めるべきだ!

 

どうしても必要な場合はリスクを充分に説明し、患者の承諾を得てからの処方が絶対条件でなくてはいけない。

 

添付文書にある希死念慮、自殺企画、錯乱、痙攣の文字 …

 

そんな劇薬が近所の病院で処方されている事こと、かかりつけの医師から出されていることを誰も気づいていない。

 

この真実、悲劇が白日の基に晒される日はやってくるのだろうか?

 

ある人は肩こり、ある人は腰痛、ある人は倦怠感 …

 

よくある症状に曖昧な病名を付けられ必要のない精神薬を処方された患者は医師を信じて劇薬とは知らずに飲み続ける。

 

最近ではコロナの後遺症にも精神薬が処方されていると聞く。

 

精神医療に関わってしまった多くの患者は不調を訴えると増薬や変薬で抜け出せない状態にされてしまう。

 

医者は手に負えなくなると次の病院へ簡単に放りだす。

 

精神科以外の医師は精神科へ繋ぎ 、精神科医は手に負えなくなると、入院設備のある精神科の隔離病棟に患者を繋ぐ …

 

隔離病棟で監禁され薬漬けにされ一生精神医療に繋がれてしまう人達がいる。

 

手足を縛られ薬物で眠らされベットから動けない人達がいる。

 

 

かかりつけの病院で「眠りが浅い」などを理由に処方された1粒の睡眠薬がやがて2粒になり3粒へと …

 

そして効かなくなった頃に奇妙な体調不良が現れ始める。

 

原因不明の痺れ、痛み、不眠、震え …

 

この悩みを医師に伝えると次々と強い睡眠薬へと変更されてしまう。

 

多剤大量処方になってしまった患者は、いつしか心の問題を抱える人間とされ最後に辿り着く場所が精神科ということになる。

 

この狂気にみちた連鎖は決して映画やドラマの中の出来事ではない。

 

ベンゾジアゼピン系薬物が、精神科以外からも簡単に処方されていることに多くの人が気づかなければこの薬害は無くならない。