リボトリール断薬への決意
遂にその真実を突き止めた私はこの毒のような精神薬が怖すぎて一気に半分に減らしてしまった。
アシュトンマニュアルに書かれていた言葉を思い出し、一気断薬こそ思いとどまったが、急減薬をしてしまいその後生死を彷徨うような離脱症状に見舞われた。
凄まじい離脱症状の数々、耐えがたい心と身体の苦しみ …
その渦中にありながらも、私はこの悪魔のような薬を増やすことをしなかった。
1日も速くリボトリールを断ち切りたかった。
必死に耐える日々を続けていたが遂に限界の日がやってきた。
頭のてっぺんから手足の先まで広がる痺れと痙攣、手足がガクガクと震えだし、口はもつれ冷や汗が全身から噴き出す …
限界に直面した私は、その後救急搬送を経てリボトリールを増薬し、いったん安定させる決意を固めた。
しかし現実は甘くはなかった。
この時点で私は、またしても選択を誤り、その後壮絶な副作用に苦しんだ。
増薬時にリボトリールを増やし過ぎてしまったのだ。
減らせば離脱症状、増やせば副作用、私はリボトリールを増やすことも減らすことも出来ない八方塞がりの生き地獄 …
ただ耐えるだけの毎日が限界に近づいた頃、ある断薬経験者の方が私のTwitterアカウントにメッセージをくれた。
そしてこの出会いにより私は救われたのである。
断薬経験者の方の助言を参考にさせて頂き、自己責任の元、私は以前に一気断薬したバランスをリボトリールを減らす為の補薬として再服薬する決断をした。
大きな賭け、命がけの選択であったが、その後私の体調は快方に向かい、その後リボトリールの減薬も順調に進んでいった。
私にベンゾ断薬への道、健康を取り戻す道を教えてくれたのは、ネットの中の断薬経験者、貴重な情報を無償で与えてくれた恩人である。
希望が見えたことも好転へのきっかけとなった。
そんな感謝に満ちた時間を過ごし、精神状態も体調も楽になった頃、私は自分の主治医ならどう治療するのか?が気になりはじめた。
興味本位に主治医にリボトリールの副作用を伝えてみた。
精神科医の答えは「お薬を変えましょう!」 …
予想通りの答えに苦笑する自分がいた。
そして、私はきっぱり変薬を拒否した。
もしもこの時この精神科医の処方を信じていたら、今頃どうなっていただろう …
今ならはっきり解る!
高力価のリボトリールを、他の精神薬に変えることなど不可能だと言い切れる。
主治医は何も分かっていないことを確信した私は、この医師に期待することを止め、自分で断薬する決意を固めた。
すべて自己責任だが、私は自分の判断に後悔はない。