頭の痺れと頭痛

頭皮が痺れているのか?

頭蓋骨の近くが痺れているのか?

脳が痺れているのか?

 

時間、日によって刻々と場所が変わるドクドクと波打つような頭痛 …

 

私の場合頭の痺れと頭痛はリボトリールの頓服使用時からすでに現れ始めていた。

 

発作的に現れる頭部と全身の痺れは身体的な苦しみだけではなく精神を病むような狂気にみちた症状だった。

 

私は痺れの発作が最初に現れた日のことを今でもはっきりと覚えている。

 

腰あたりから波のように全身に広がった初めての痺れの発作 …

 

一方は背中、首、顔面を通り頭のてっぺんまで、一方は肘を通って指先へ、一方は足の付け根から膝を通りつま先まで広がった。

 

私はあまりの恐怖に「まずい!まずい!」と叫びながら、すぐにベットに横になり治まるまでじっと耐えるしかなかった。

 

あの日が痺れの発作の始まりでありあの日から痺れの発作に怯える日々を只々耐え続けるしかなかった。

 

私の場合、ほぼ同時期に現れていた化学物質過敏がこの痺れの発作の引き金となることが多く、化学物質に近づくことが出来ないという絶望に満ちた生活に生きる気力さえ失いかけた。

 

痺れの発作はただ身体が痺れるだけの症状ではない。

 

私の場合、呼吸が荒くなり息が出来なくなるようなパニック発作の症状も同時に現れた。

 

冷や汗がどっと噴き出し吐き気、震え、血の気の引く感覚 … 

 

顔は真っ白、舌はビリビリとしびれ唇は腫れあがり顔の感覚もおかしくなりまともに言葉を話せない状態 … 

 

私が経験した痺れの発作はリボトリールによる薬害だと断言出来る。

 

現在の私はこれらの症状はほぼ消えている。

 

ベンゾジアゼピンが原因の頭痛も今は治まっている。

 

眉間の痺れ・孫悟空の輪

ベンゾジアゼピンの離脱症状にも激しい頭痛を訴える人は多くその耐えがたいあまりの厳しさから孫悟空の輪と例えられることがある。

 

西遊記で孫悟空が頭にはめられた緊箍児(きんこじ)をぐいぐい締め付けられている様子を例えとしたこの頭痛、頭の異物感は、脳が爆発してしまう、頭がつぶれてしまうと感じる人もいるくらいに過酷で厳しい症状だ。

 

私の場合は眉間から耳の上に何か針金の様な物が巻き付いている錯覚と共に頭が縛り上げられるような違和感と眼がかすみ見えにくくなる症状が同時に現れた。

 

現実には頭に何も巻かれていないにも関わらず、幻であるその輪を懸命に取ろうと眉間に手が行き何もないことに気付き愕然とした。

 

頭を激しく振ってもその違和感、異物感、痺れは取り払えない。

 

気が付くと私は、他人が見たら発狂しているとしか見えないであろう行動を何度も何度も繰り返していた。

 

頭に巻きつけられている何かを取ろうと必死に宙を掴もうとする様子を他人が見たら驚くに違いない。

 

私は自分の奇妙な行動を見られることを恐れ見られないように自室に閉じこもった。

 

人に説明することも諦めた。

 

どんなに説明しても他人が理解できる症状ではないことは解かっていた。

 

私は混沌とした思考の中この奇妙な症状の原因を必死に探った。

 

そしてこの孫悟空の輪に例えられる症状がリボトリールを急増薬した後に現れたことを思いだした。

 

そしてリボトリールの副作用の可能性を疑い減薬を決意し実行した。

 

その後この症状は減薬と共に少しづつ収束していった。

 

ベンゾジアゼピン系薬物の急減薬は危険という事を知っている人でも増薬も危険であることはあまり知られていない。

 

精神薬は大きく動かしてはいけない!

 

一気断薬や急減薬、急増薬はとても危険である。

 

医師が知らない精神薬の真実を知っているのは薬害から這い上がった経験者だけである。