遷延性離脱症状

ベンゾジアゼピン系薬剤を何とか断薬できたとしても、その後遷延性離脱症候群(せんえんせいりだつしょうこうぐん)に苦しむ人は少なくない。

 

 

遷延性離脱症候群とは、断薬前の離脱症状がなかなか回復せず残り続けてしまう状態である。

 

 

医師の指示で一気断薬してしまった場合や、自分はもう回復したと勘違いして服用を止めてしまったなどの急な断薬が最大の原因と考えられる。

 

 

しかし原因はそれだけではない、4分の1づつや隔日服用などの急すぎる減薬や、週に10%づつなどの危険とも言える減らし方が遷延性の離脱症状の大きな原因となっている。

 

 

勿論減薬は個人差がとても大きく、ザクザク減らしても、一気に服用を止めても、あっさり体調を崩さず断薬出来る人もいるが、自分が大丈夫だという保障は何処にもない。

 

 

断薬した後に容認不能な離脱症状が出た場合はすぐに再服薬を勧める医師が多く、実際の経験者の間ではすぐに戻さないと後遺症が残るなどの意見もあるが、実際のところその後の経過は誰にも予測出来るものではなく自分自身の決断がその後の回復を左右することになる。

 

 

3カ月程度で回復に向かう人もいれば、1年以上に渡り苦しみ続ける場合も少なくない。

 

 

一気断薬させられた、してしまった人達の回復への道のりは想像を絶する苦しみであることが多く説明不足で無知な医師への怒りは到底拭いきれるものではない。

 

 

この遷延性離脱症状の苦しみを少しでも和らげるためにはやはり微量で年単位での減薬が効果的だと考えられるが、地獄のような苦しみを経験しなければ、前もって微量減薬に辿り着くことは出来ないのが現実だ!

 

 

経験しなければ信じる事など出来ない地獄がある。

経験して始めて知る真実がある。

 

 

回復までの道のりは違っても、精神薬を断薬した先には回復の二文字が待っていると私は確信している。

 

 

しかしまたもや、回復を阻止する罠がいたる所に仕掛けられている。

 

 

医師による意味のない変薬や必要のない向精神薬の追加を信じて従ってしまうと、どんどん症状は複雑になりいつしか薬漬けとなってしまう。

 

 

私自身は、抗不安薬バランスの一気断薬指示で生き地獄を味わいその苦しみをリボトリールで潰す処方されてしまった。

 

 

その後知識不足から急減薬をしてしまい、2度目の遷延性離脱症状となってしまった時リボトリールを再服薬しその後2年半かけて断薬へと辿り着いた経緯がある。

 

 

脳の回復を待ちながらの微量減薬により断薬してから大きな悪化もなく、日に日に症状は軽くなり少しづつ元気な自分を取り戻しつつある。

 

 

遷延性離脱症候群を極力回避する為にも、脳の回復に合わせながらの微量減薬が良策だと私は自分の経験から確信している。