舌痛症~バーニングマウス症候群
突然発症した舌の焼けるような痛みに耐えられず大学病院の口腔内科を受診し付けられた診断名は舌痛症だった。
口腔内科の医師はシェーグレン症候群を血液検査で否定し、口の中の目視で舌癌を否定し、舌の細菌検査で口腔カンジダを否定し、すべての検査結果を確認した後、私に「舌痛症ですね!」と診断名を告げた。
検査の詳しい説明もなく、舌痛症がどんな病気であるかも説明せず、考えられる原因などの説明も全くなかった。
大学病院で舌痛症という病名があることを知った私は、自分でこの病名をネットで調べ続け、遂に原因を突き止めた。
数か月前に内科医に一気断薬させられたベンゾジアゼピン系抗不安薬であるバランスがすべての元凶であった。
私の舌痛症は薬剤性のもの、ベンゾジアゼピンの離脱症状であり原因不明の難病などではない。
インターネットの中の舌痛症に関する記事の殆どが舌痛症を原因不明の難病として扱っている。
精神薬が原因などと書かれているサイトは殆どない。
真実は薬害経験者が発信している情報の中にあった。
舌痛症はベンゾジアゼピンによる薬害にはよくある症状でもある。
舌の焼けるような痛み、痺れ
舌や口の中がピリピリする
食事中は痛みが軽減する
夕方に酷くなる傾向がある
鎮痛剤が全く効かない
これらが特徴の症状であり私はほとんどの舌痛は薬剤性だと疑っている。
舌痛症という病名が付けられ場合、抗うつ薬やリボトリール、ランドセンなどの、ベンゾが処方される場合があるので注意してほしい。
ベンゾジアゼピンの離脱症状を、強いベンゾジアゼピンで誤魔化す恐ろしい処方に騙されてはいけない。
私の舌痛症は、原因となった抗不安薬(バランス)の微量減薬で症状は少しずつ軽くなり断薬後全ての症状は消失していった。
▶私が試した緩和対策
舌の痛みに耐えきれない時に漢方の立効散(リッコウサン)を口に貯めてうがいをし吐き出しました。(呑み込まない)
この方法は口腔外科の医師から教わり実行しました。
一時的に少しだけ楽になるだけでしたが、舌の痛みが辛すぎて気が狂いそうな時の一時の救いにはなりました。
舌の痺れと唇の腫れ
舌の痺れと唇の腫れが突然現れた日のことは今でもはっきりと覚えている。
世の中がコロナウィルスに恐怖し街中に消毒液が置かれ始めた頃、帰宅した私は自分の着ていた衣類に除菌効果のある消臭剤を吹きかけた。
その途端、今まで経験したことのない凄まじい感覚に襲われた。
思わず悲鳴を上げてしまうほど舌が急激に痺れ、それと同時に唇がみるみるうちに腫れあがり、冷や汗が噴き出した。
喉の奥も腫れて呼吸をするのがやっとの状態になり、そのままベットに倒れこみ治まるのをじっと待つしかなかった。
その後かかりつけの内科を受診し、その時の状態を必死で説明し腫れた唇をみてもらった。
医師が下した診察結果は「脳の誤作動ですね、気のせいだと思います」という信じがたいものだった。
その言葉だけであっけなく片付けられてしまったのだ!
そして必死に食い下がる私の訴えはすべて却下された。
この医師は私にベンゾジアゼピンを処方し一気断薬させた医師である。
舌の痺れと唇の腫れの診断をうやむやにされた私は理由が判らず、この舌の痺れも唇の腫れも、持病のアレルギーの悪化だと自分で勝手に思い込んでしまった。
そして持病で処方されている抗ヒスタミン薬をひたすら飲み続けた。
その後舌の痺れ唇の腫れは治まるどころかどんどん悪化してしまうことになる。
この時の医師の対応は到底許されるものではない。
あの日から約3年 …
全てを知った私は2年半の減薬期間を経て、ベンゾジアゼピン系薬剤を完全断薬した。
微量減薬が進むにつれて神経毒の様な症状は徐々にその威力を失い、断薬後全ての症状は消失していった。