精神薬、頓服の落とし穴

頓服とは1日何回といった服用方法ではなく調子の悪い時、悪くなりそうな時に即効性や予防効果を期待して服用する方法である。

 

 

痛み止め、解熱剤、アレルギー薬などを頓服として処方された経験がある方も多いと思う。

 

 

脳の手前には血液脳関門があり脳に有害な作用を持つ物質は通常はこの脳血液関門を通れず脳は守られている。

 

 

しかしベンゾジアゼピンなどの精神薬はこの脳血液関門を通り抜け脳に直接作用する薬である。

 

 

この脳に直接作用する薬を頓服として服用すると、その劇的な効果についつい頼ってしまうようになり、いつの間にか常用となる人が後を絶たない。

 

 

飲み続けることで脳はダメージを負ってしまうことがある。

 

 

精神薬が止められなく理由は依存ではなく脳の神経障害である。

 

 

違法薬物のように快楽を求めての依存ではなく、飲まなければ体調不良となってしまい薬を手放せなくなってしまう。

 

 

この状態で一気断薬、急減薬してしまうと神経障害を負っている脳は更に深刻なダメージを受け最悪拷問のような生き地獄とも言える体調不良を引き起こす場合がある。

 

 

精神薬の頓服使用は常用への入り口、脳に直接作用する薬の常用は薬害への入り口になる可能性がある。

 

 

頓服だから大丈夫だという考え方は捨てた方が良さそうである。