ベンゾジアゼピンと併用注意な薬剤

●ベンゾジアゼピンと併用注意な薬剤

 

※これらの薬剤は一例であり、ベンゾ薬害被害者の声を元に掲載しています。個人差があり大丈夫な人もいますが、悪化したケースがとても多いので注意が必要です。病気や怪我によっては必要な薬もあり、 抗生物質などは必ず必要な場合もあります。飲む必要がある時は医師とよく相談して下さい。(詳しい医師がいるかは不明ですが他に方法がありません。 )

 

キノロン系抗生物質

抗生物質には多くの種類があるが、 キノロン系 抗生物質で離脱症状が重症化したという薬害経験者の声を数多く見かける。

キノロン系の抗生物質はGABA受容体からベンゾジアゼピンを剥がす と言われており、一気断薬や 急減薬と同じように重篤な離脱症状が出る場合がある。

キノロン系は抗菌剤なので、眼科や耳鼻科からも処方されている。目薬に含まれていることも多いので注意してほしい。

マイクロライド系抗生物質

細菌や真菌の増殖を抑制する効果がある抗生物質、マイクロライド系も皮膚科や婦人科など、様々な診療科から処方される可能性がある。

セフェム系抗生物質

幅広く処方されている抗生物質、第一世代、第二世代、第三世代、第四世代セフェムがありそれぞれ違った性質を持つ抗菌剤である。

●非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)

非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)にも弱い GABA拮抗作用 があり動物実験でベンゾジアゼピンをその結合部位から外すことが解っている。

ロキソニンやバファリン、ボルタレンやインドメタシン配合の湿布薬など薬局で手軽に買える薬もある。

ベンゾジアゼピン系薬物を減薬中の人は勿論、服用中の人にも注意が必要である。

●ベンゾジアゼピン拮抗薬

胃カメラ検査などで使用されるフルマゼニル(商品名アネキセート)はベンゾジアゼピン系薬剤の拮抗薬である。

検査時に使用したベンゾジアゼピン系薬剤の薬効を無くす作用がある為、患者が普段服用しているベンゾジアゼピン系薬物の効果も一緒に無くしてしまう可能性がある。

この作用は、急減薬と同じ状態になってしまう可能性が高いので、酷い離脱症状が現れてしまう場合がある。

すでにベンゾジアゼピン系薬剤により深刻な離脱症状が出ている人や、減薬中で薬剤に敏感になっている人には特に避けるべき薬剤だと思われる。

●プロトポンプ阻害薬(PPI)

プロトポンプ阻害薬(PPI)は、胃潰瘍や逆流性食道炎などに処方される胃酸を抑える胃薬である。

(タケキャブやタケプロン、パリエットなど …)

プロトポンプ阻害薬を代謝するCYP2C19という酵素はベンゾジアゼピンが代謝される時の酵素と同じ酵素である為、両剤を併用してしまうと代謝が間に合わず薬の血中濃度が半減期よりも長くなってしまうことがあると言われている。

薬剤がスムーズに代謝されないまま服用を続けると過剰摂取の状態になってしまい薬の血中濃度が上昇し副作用の増加が懸念される。

少しの服薬量の違いで大きな体調悪化に繋がることがあるベンゾ減薬中の人には特に気をつけるべき薬剤と言っていいだろう!