注意すべき ハイリスク薬

※急な減薬や断薬は大変危険です。服用に気づいても自己判断で減らしたり止めたりせず処方した医師に相談して下さい。

 

脳に直接作用するハイリスク薬を処方している病院は精神科だけではない。

 

 

ベンゾジアゼピン系薬剤、抗うつ薬、抗精神病薬、オピオイド系(非麻薬)の鎮痛薬、気分安定剤などは、内科、整形外科、皮膚科、婦人科、耳鼻科、アレルギー科、ペインクリニック、脳神経外科、口腔内科など、ありとあらゆる診療科で処方され続けている。

 

 

しかもそれらは漫然と長期間の処方となっていることが珍しいことではなく治らない患者は延々と通院を続け医師を信じリスクの高い薬を飲み続けてしまう。

 

 

ハイリスク薬はどれも依存性が高く長く服用してしまうと効かなくなることがある。

 

 

効果が弱くなると簡単に変薬と増薬が繰り返され、全ての薬が効かなくなった時お手上げ状態になった医師は心の問題と片付け患者に精神科医への紹介状を手渡す。

 

 

これらの経緯は決して稀なことではない。

 

 

私自身がハイリスク薬による薬害を発症し3年以上に渡って同じ苦しみを抱える人達との交流を経て知った情報である。

 

 

双極症(双極性障害)などの診断で多剤大量処方となってしまった人達は、驚くほど似たような経緯を辿っている。

 

 

今まで私と関わってくださった多くの薬害経験者が口を揃えて訴えること、それは、知っていたら飲まなかった」「医師から詳しい説明はなかった」という事である。

 

 

脳関門を通過し脳に直接作用して辛い症状を抑える薬剤は、本来なら緊急時や終末期医療(ターミナルケア)にのみ使用されるべき薬剤の筈である。

 

 

そして医師は患者に薬のリスクと治療計画を充分に説明しなければいけない筈である。

 

 

医療そして薬を学び、資格、免許を持ちそれを職業としている以上薬についての説明責任は当然の義務と考える。

 

 

医師が説明責任を果たさないのなら処方された薬剤は自分で調べるしかないが無責任な医師ほど患者がネットで薬を調べることを目の敵にする。

 

 

 

患者が質問をしようものならキレて不機嫌になる医者の話も薬害被害者の間ではよくある話だ!

 

 

精神薬の重篤な危険性を教えくれる薬剤師にも私は出会った事がない。

 

 

ハイリスク薬から自分を守る事が出来るのは自分だけである。

 

 

薬は飲む前に必ず調べる必要がある。

 

 

薬剤名 + 添付文書

 

 

そこに書かれている副作用一覧こそがその薬剤の作用そのもの、稀という言葉に惑わされてはいけない。

 

精神薬の重篤な副作用は自分で調べなければ誰も教えてはくれない。

 

➡ベンゾジアゼピン系薬剤一覧はこちら

 

ベンゾ以外のハイリスク薬

 

●抗うつ薬

 

抗うつ薬は名前の通り、うつ病の薬として処方される薬剤である。

安全な薬、依存しない薬と多くの精神科医が言い切る抗うつ薬の添付文書には凄い数の副作用があることを実際に調べて確認してほしい。

そして経験者が語る離脱症状の真実を知ってほしい。

抗うつ薬も又、根本的に病気を治す薬剤ではない。

そもそも抗うつ薬の効果はプラセボと変わらないという報告もある。

うつ病の正体がベンゾジアゼピン系薬剤の離脱症状である場合もある。

医師の言いなりになるのではなく注意深く原因を探り、まずは薬物療法以外の方法を試してほしい。

うつ病と診断された人の中に、睡眠薬や抗不安薬の服用経験がある人が多いことを私は沢山の薬害被害者の言葉で知ることが出来た。 

  

▼主な抗うつ薬

 

●三環系

アナフラニール ・ノリトレン ・トフラニール (イミプラミン錠)・アンプリット ・プロチアデン

●四環系

ルジオミール (マプロチリン塩酸塩錠)・テシプール( セチプチリンマレイン酸塩錠)・テトラミド

●SSRI

ジェイゾロフト(セルトラリン錠)・パキシル (パロキセチン錠)・レクサプロ( エスシタロプラム錠)・デプロメール・ルボックス (フルボキサミンマレイン酸塩錠)

●SNRI

サインバルタ(デュロキセチン)・トレドミン( ミルナシプラン塩酸塩錠)・イフェクサーSR

●NaSSA

リフレックス・レメロン (ミルタザピン錠)

● 抗精神病薬

 

抗精神病薬は、双極症や統合失調症に処方される薬剤である。

 

副作用に、アカシジアやジストニア、ジスキネジア、パーキンソンニズムなどの 錐体外路症状があることを精神科医は知っているが、多くの患者は詳しい説明を受けることなく処方され、重篤な副作用に苦しんでいる。

 

筋肉が急に収縮したり、手足が震えたり、そわそわしてじっとして居られなくなったり、口がもぐもぐ勝手に動いたりの症状は、想像を絶する苦悩を抱える原因になってしまう。

 

本当に必要な人がいることは理解出来るが、薬剤性の双極症や統合失調症の人にとっては、そもそも必要のなかった薬であると考える。

 

辛く悲しい真実を知る人は殆どいない。

 

▼主な抗精神病薬

ヒルナミン(レボトミン レボメプロマジン錠)・フルメジン ・ピーゼットシー ・ニューレプチル ・ノバミン ・スピロピタン ・プロピタン ・トリフロペラジン ・セレネース (ハロペリドール錠)・オーラップ ・インプロメン ・クロフェクトン ・クレミン ・バルネチール ・エミレース ・グラマリール (チアプリド錠)・ドグマチール、アビリット (スルピリド錠)・ロドピン (ゾテピン錠)・リスパダール (リスペリドン錠)・ホーリット ・ルーラン( ペロスピロン塩酸塩錠)・ロナセン (ブロナンセリン錠)・セロクエル (クエチアピン錠)・ジプレキサ( オランザピン錠)・クロザリル ・シクレスト ・エビリファイ (アリピプラゾール錠)・レキサルティ

●気分安定剤

 

気分安定剤として精神科医が処方するリーマス(一般名 炭酸リチウム)の添付文書を調べると、リチウム中毒、心機能障害などの重篤な副作用の可能性が書かれている。

他の薬剤との飲み合わせも難しく間違った飲み方をしてしまうと重大な健康被害を抱えてしまう可能性がある。

錐体外路症状や錯乱などの恐ろし い副作用出現のリスクがあることを説明されず飲み続けてしまう患者が後を絶たない。

 

▼気分安定剤

リーマス (炭酸リチウム錠)

●抗ドパミン薬(消化管運動改善薬)

 

内科や消化器内科などで処方されることが多い薬の中にも脳に作用する薬剤がある。

消化管運動改善薬のほとんどは、吐き気などの急性期に短期間に留めて処方されるが、恐ろしい副作用や離脱症状のリスクがあることは、あまり知られていない。

まさか胃薬にもハイリスク薬があるとは思っていない人が殆どではないだろうか!

抗ドパミン薬は、急性期にはとても助けられる薬ではあるが、漫然と処方され飲み続けることには大きなリスクがある。

 

▼主な抗ドパミン薬

ドグマチール (スルピリド錠) ・ナウゼリン (ドンペリドン錠 )・プリンペラン (メトクロプラミド錠) ・ガナトン (イトプリド塩酸塩錠)

● バルビツール酸系睡眠薬

 

現在はその危険性から、ほとんど処方されることのない睡眠薬である。

しかし、ベンゾジアゼピン系睡眠薬の反跳性不眠や離脱症状に耐えられず、より強力な睡眠薬を医師に望んだ結果、バルビツール酸系睡眠薬を処方される場合もあると聞く。

バルビツール酸系は動物の安楽死にも使用されている。

不眠がどんなに辛くても絶対に飲んではいけない劇薬である。

 

▼バルビツール酸系睡眠薬

ラボナ・フェノバール

● オピオイド系鎮痛剤非麻薬)

 

ベンゾジアゼピン系薬剤の代表的な離脱症状に筋肉の強張り、身体の灼熱痛、痺れなどがある。

ベンゾ薬害を知らずに病院へ行くと線維筋痛症と誤診され、ワントラム、ツートラム、トラムセット配合錠などのオピオイド系鎮痛剤(非麻薬)を処方される場合がある。

オピオイド系鎮痛剤(非麻薬)も又、脳に直接作用するハイリスク薬であり、一時的に痛みを抑える作用はあっても治すことは出来ない。

緊急時や終末期医療(ターミナルケア)には必要な薬剤であるが、長く飲み続けることには、注意が必要である。

しかしながら、身体の痛みは想像を絶する苦しみであり、鎮痛薬なしで耐え続けることなど不可能である。

この苦しみの一因が、ベンゾジアゼピンや抗うつ薬などにあることを、多くの人が気づいていない。

● 非ベンゾジアゼピン系薬剤

 

非ベンゾジアゼピンの 非という言葉に惑わされてはいけない。

実態はベンゾと同じ、脳に直接作用するハイリスク薬である。

実際に非ベンゾの アモバン や マイスリー の離脱症状で苦しむ人は大勢いる。

「ベンゾは怖いけど非ベンゾだから大丈夫!」

その間違った認識は今すぐ捨てて欲しい。

このことを知らない医師がいることは驚きである。

 

▼主な非ベンゾ系薬剤 他

ルネスタ (エスゾピクロン錠 )・マイスリー (ゾルピデム酒石酸塩錠 )・アモバン ( ゾピクロン錠)

 

デパス (エチゾラム錠

● ニコチン拮抗薬

 

禁煙外来で使用されている禁煙補助薬には、脳に作用する薬剤が使用されて場合が多い。

ニコチン拮抗薬として処方される薬の中には、抗うつ剤として使用されている薬剤もある。

又、以前頻繁に禁煙外来で使用されていたチャンピックスは、癌発症のリスクがあるとして今もなお出荷停止となっている。

タバコを止める為に、脳をいじる薬を使う …

私は、この考えは本末転倒であると思っている。

ニコチン拮抗薬が、ハイリスク薬であることを、殆どの人が知らされていない。

●認知症治療薬

 

物忘れ外来などという、気軽さを装った外来を受診し、薬物療法を勧められ認知症治療薬を飲み始めてしまうと、最悪の場合一生薬に繋がれる生活となってしまう。

例えば、コリンエステラーゼ阻害薬(認知症治療薬)であるアリセプトの添付文書には、「有効性は確認されていない」の文字がある。

そして副作用の欄には100を越える重篤な症状、例えば錐体外路症状やジストニア、失神や脳出血、錯乱や心停止などの恐ろしい症状が延々と書かれている。

高齢になれば当たり前とも言える”物忘れ”に、果たして効果が曖昧なハイリスク薬が必要なのだろうか?

アリセプト、アリドネ、レミニール、イクセロン、リバスタッチなどの認知症治療は、急に服用を止めてはいけないハイリスク薬である。

添付文書に書かれている副作用の説明をし、患者の了承を得てから処方する医師は果たして存在するのだろうか?

●注意欠陥・多動性障害(ADHD)治療薬

 

例えば、ADHD治療薬として、小さな子供達にも処方されているコンサータの添付文書にはとんでもない数、100を越える副作用が書かれている。

薬剤の副作用とは、現れる可能性のある症状であり、自分には起こらないといった保障など何処にもない。

コンサータの副作用欄には、錯乱や自殺企画なども記載されている。

いかなる理由があろうと、恐ろしい副作用が現れる可能性がある薬物を小さな子供にまで服用させるなど、あってはならない筈である。

コンサータ、インチュニブ、ストラテラ、ビバンセ、これらADHD治療薬は、根本的な治療薬ではなく、脳を刺激し一時的に誤魔化して症状を押さえつけているだけにすぎない。

コンサータが、麻薬及び向精神薬取締法で厳しく規制されている薬物であることも、服用している人達の殆んどが気づいていない。

急に止めることが出来ないこと、急に止めてはいけない薬物であることも、知らされていない。