入眠時の悪心
死が頭をよぎるほど壮絶な入眠時の悪心 …
私の場合は明らかにリボトリールの副作用であった。
リボトリール急減薬からのショック状態を立て直しを決断し実行したが、当時の私はまだまだ知識が足りなかった。
リボトリールの服用回数を1回から3回へ増やし、服用量も大幅に増薬してしまったのである。
増薬当初は一時的に身体が楽になり、このまま快方に向かうのではと思われた。
しかしその後、私の体調は少しずつ最悪の状態へと蝕まれていく事になる。
入眠時の悪心と言っても生易しい症状ではなかった。
激しい動悸、眉間から後頭部にかけて頭の廻りを針金で縛り上げられる様な痺れと圧迫感 …
私は、リボトリールの急増薬で、今まで感じたことのない、この世のものとは思えない苦しみと恐怖に支配されていった。
これらの症状は眠りと現実の狭間、うとうとした瞬間を狙ってくるかの様に現れた。
あの入眠時の悪心は一体何だったのだろう?どういう仕組みで現れたのかは私には判らない。
眠りたい … でも眠ろうとするとあの悪魔がやってくる!
眠りそうになるとやってくるこの恐ろしい現象は、リボトリールの副作用
昼寝が出来ない時に一瞬現れる恐ろしい現象は、リボトリールの離脱症状
私は自分の体感でそう感じていたが、その症状は酷似しており複雑に重なり、ぐちゃぐちゃに絡み合っていた。
精神薬を断ち切る為には、副作用と離脱症状の見極めが重要だが、この決定はとても難しい。
当時の私は、只々この現象に怯え生きることさえ諦めかけていた。
でもここで諦めてしまったら全てが終わる。
自分で終わらせる前に出来る事はやってみるしかない!
私はこの現象から逃れる方法を必死に模索した。
そして入眠時の悪心を消すことを優先し、リボトリールを多めに減薬してみるという大きな賭け、人体実験を決断し実行した。
命がけの決断だったと言っても過言ではない。
そしてその結果、入眠時の悪心は減薬を実行した夜を境に収束していった。
大きな壁をひとつ乗り越えられたことはとても幸運な出来事であった。
※私の行った対処法は私自身の判断で実行し運よく快方に向かった方法であり、全ての人に通用する訳ではありません。参考として閲覧して下さい。
冷や汗・寝汗
リボトリールの急減薬によりショック状態となった時、自律神経が壊れてしまったと思う様な症状がいくつも現れた。
発作のように急激に、頭や顔から冷や汗がぽたぽたと流れ落ち、眠れない夜の一瞬の眠りの後には大量の寝汗が噴きだす。
何度も下着を取り替えることを繰り返す日々が続いた。
体温調節が上手く働かなくなってしまった身体は暑いから汗を出すのではない。
動揺した時に出る汗に似ていると言えば解りやすいだろうか?
悪夢で飛び起き汗が噴き出すこともあった。
恐ろしい想像が頭から離れず冷や汗が止まらないこともあり、動悸や息苦しさで飛び起きた時は下着を搾れるくらいの寝汗をかいていた。
冷や汗や寝汗が原因かは不明だが、この症状が酷い時期体中が極度に乾燥する症状が同時に現れていたと思う。
ドライアイ、ドライマウス、ドライノーズ …
体中から水分が奪われ、涙や鼻水、唾液が出ない状態が延々と続いたが、どの症状もリボトリールの微量減薬により収束していった。