精神薬断薬!謎の体調不良
かかりつけの内科医の指示でベンゾジアゼピン系抗不安薬バランスを一気断薬した後、 私は背中の皮膚感覚、口や舌、唇に奇妙な違和感を感じるようになっていった。
何かがおかしい!
しかし表面上目に見える異変は何処にも見当たらない。
為す術もないまま断薬してから2週間が過ぎようとしていた。
そして忘れもしないあの日 …
突然の舌と唇の痺れ
舌と唇、上あごの腫れ
噴き出す汗、動悸
ふわふわした眩暈
これらの衝撃が私の身体に爆発的に現れた。
この日を境に私の生活は一変しその後の約2カ月間気が狂いそうな苦しみに、生きる気力さえ失いかけた。
意味不明の恐怖感、焦燥感、アカシジア、化学物質過敏、離人感、絶不眠、舌と唇の 灼熱痛、背中の痛み、体重の激減、離人感、くいしばり、眩暈、非現実感 …
この時の私はすでに人の限界を越えるであろう症状を抱えていたが、毎日必死に救いを求めて複数の病院を渡り歩いた。
まさかこの症状がベンゾジアゼピンの離脱症状だとは知らずに!
バランスを一気断薬させた内科医は、私の訴えを「気のせいでは?」と言い突き放した。
この時の私は、医師のこの言葉の意味を全く理解できなかったが、質問も反論もできず涙が止まらなかった。
気のせい?
死を考えるほどの苦しみが気のせい?
それでも私は、医師という人間をその後も信じ続け回復への望みを託し苦しみの出口を求めてドクターショッピングを続けた。
治してくれる医師は必ず見つかると信じていた!
私の症状を理解してくれる医師は必ずいると信じていた!
内科・耳鼻科・アレルギー科・歯科・整形外科・大学病院の口腔内科 …
しかし様々な病院を渡り歩き、様々な検査を受け、様々な薬を処方されるも効果がなく症状はどんどん複雑になり悪化の一途を辿っていった。
そして耳鼻科医の、「私に出来ることはもう何もありません」 …
この言葉を最後に全ての病院から見放された。
そして回復への道を見失った私は遂にパニック発作をおこし、その後最悪の選択をしてしまう。
それは、心療内科への受診である。
精神科は決して近づいてはいけない場所 …
そう疑う余裕はその時の私にはなかった。