体温調節の異常
体温調節を司っているのは自律神経、自律神経は自分の意思とは無関係に働き、身体をベストの状態に保ち続けてくれる神経の総称である。
体温調節もこの自律神経によって整えられ人は生命を維持出来ている。
そんな大切な働きをしてくれる自律神経がベンゾジアゼピンという薬物によってダメージを受けることを殆どの人が知らない。
この現実を知らない?認めない?医師がいることも驚きであり精神薬の闇を痛感する恐ろしい現実である。
私はベンゾジアゼピン系薬物の服用、そして医師からの一気断薬指示によりこの大切な自律神経に重篤なダメージを受けてしまった。
呼吸や内臓の働きなども司っている自律神経が上手く機能していない状態は悪化すれば死に直結する恐ろしい症状と言える。
私に現れた体温調節の異常もベンゾジアゼピン服用による自律神経のダメージが原因だった。
暑いのに汗が出ない。
夜中に大量の汗が噴き出す。
アカシジアで外を歩き回っていた頃は暑いのか寒いのかさえ曖昧だった。
暑いはずなのにクーラーの涼しさがわからない …
冷凍庫の冷たさも感じない …
うちわであおぐと風圧で窒息しそうになる …
理解不能で無茶苦茶な状態だった。
医師にこの症状を訴えても治せる医師は1人もいないだろう!
ストレスによる自律神経失調症などとの診断で、最悪ベンゾジアゼピンや抗うつ薬を処方されるのがおちだと考える。
薬剤性の体温調節の異常は脳の回復を待つしか方法はない。
更なる精神薬の服用は対症療法でしかなく症状を治すものではない。
首の後ろの冷感
首の後ろの冷感も自律神経の異常が原因と考えられる。
減薬を進め2年を過ぎて重篤な体温調節の異常は徐々に治まり、暑い時は汗をかけるまでに回復したが、最後まで残った体温調節の異常が首の後ろの冷感だった。
ウォーキングで大量の汗をかいても首の後ろだけがキンキンに冷たく痛い。
首の後ろの冷感は自律神経が乱れている証拠であり敏感に不調が現れやすい場所が首の後ろなのかも知れない。
ベンゾジアゼピンの有害作用は多岐に渡り様々な辛い症状で服用してしまった人間を苦しめる。
こんな恐ろしい薬物がお薬というの名のもとに今日も当たり前のようにばら撒かれている。
手足の脱力
手足の脱力感も又、リボトリールの急減薬後に現れた症状だった。
指をぎゅっと握れない
腕が怠くて上がらない
足に力が入らずつんのめる
歩行中ぐにゃっとよろける
手足の脱力感は症状の辛さもさることながら、それを上回る精神的なダメージがとても大きかった。
このまま身体が動かなくなってしまうのでは?
歩けなくなり寝たきりになってしまうのでは?
しかしこれらの症状が薬剤性であること、リボトリールの離脱症状であることに気づいた私は、何とかこのグルグル思考から抜け出すことができた。
筋肉のぴくつき、痙攣、こむら返り、痺れ …
これらの症状と手足の脱力は、同じ時期に現れ同じように収束していった。
この状態は約半年ほど続いたがリボトリールの減薬に比例して回復に向かった。
手足の脱力がベンゾジアゼピン系薬物の離脱症状である場合、ダメージを受けた脳が回復すれば治る可能性は充分にある。
もしもベンゾジアゼピンの離脱症状だと気づいていなければ、神経内科を受診し薬漬けになっていたかも知れない。
手足の脱力がベンゾジアゼピンの離脱症状であることを見抜ける医師はいるのだろうか?
ネットの中の経験者の言葉だけが、回復への鍵を握っている。