鉛の様なだるさ~全身倦怠感

鉛のような身体の怠さ、全身の倦怠感も又ベンゾジアゼピン系薬剤の離脱症状の代表的な症状と言える。

 

私の場合は明らかにリボトリールを急減薬したことによる離脱症状だった。

 

強烈な二日酔いの様な気持ちの悪さとインフルエンザのような怠さ …

 

これらは半年以上も続いたように記憶している。

 

家族にどんなふうに具合が悪いのか?と聞かれた時、私は説明する言葉がすぐには思い浮かばなかった。

 

酷い二日酔い …

 

ドンピシャではないが、この言葉が最も近くて想像しやすい例えなのでは?と回らない頭で考えた。

 

私が今までに経験した酷くて最悪の二日酔いを数倍にしたような身体の怠さに、鉛の毛布をかけられたような重みがのしかかる …

 

薬剤性のこの症状を「熱のないインフルエンザ」と表現する人もいるが、伝える言葉が見つからないだけで実際はインフルエンザの比ではないことは明らかだ!

 

二日酔いやインフルエンザなら数日で回復するが、精神薬が原因の場合は回復の目途が立ちにくく、いつ治まるかは誰にも分らない。

 

時間薬と微量減薬による脳のダメージの回復、もはやそれしか方法がないと言える。

 

私の場合は原因薬の微量減薬で回復することが出来たが、そこまでの道のりはとても長くて険しいものだった。

 

ふらつきとめまい

真っすぐに歩くことが出来ないくらいのふらつきと、足の裏がふわふわする症状はベンゾジアゼピン系抗不安薬バランスの一気断薬後から顕著に現れ始めた。

 

この症状で外をひとりで歩くことはとても危険なことは百も承知だったが、耐えられない焦燥感、アカシジアでじっとしていることが出来ず、私はふらふらしながらも意を決して外に出た。

 

何か柔らかい物を踏んでいるような不思議な感覚が発作のように現れる。

 

真っすぐ歩けない、

身体が傾き斜めにつんのめる

地面にめり込むような感覚

立ち止まると体が揺れる

 

今振り返ると、ひとりで出歩くことは無謀だったと思うが、当時は何かにつき動かされるように、半ば自虐的に無茶な行動をとっていた。

 

眩暈には回転性の眩暈と浮遊性の眩暈があると言われている。

 

回転性の眩暈は主に耳の病気などで現れることが多く、それに対して浮遊性の眩暈は脳に深く関係している場合が多いと言われている。

 

私に現れたふらつきと眩暈は正に浮遊性の眩暈、ベンゾで脳にダメージを受けてしまったことが原因なことは明らかだった。