薬疹~肌の異常
胸のあたりに突然現れる真っ赤な湿疹は、リボトリールの離脱症状がピークの頃急に現れては消えるを繰り返しいつの間にか出なくなっていった。
一般的な蕁麻疹とはまるで違う血の色をした小さなポツポツはそれが明らかに薬剤性だと思える様な鮮やかな色をしていた。
酷いときは頭や首筋、口のまわりにまで広がり見た目の気持ち悪さも重なりとても不快な症状だった。
当時は激やせしたこともあり肌は老化したように皺が増え、乾燥で身体中カサカサになってしまっており髪の毛はパサパサに細くなり何故か縮れ、涙が少ない眼、鼻水が出ない鼻、唾液が少ない口は、様々な不定愁訴の原因になっていた。
私はアレルギー体質である為、普段から湿疹や蕁麻疹は良く出る体質であるが突如現れては消えたあの真っ赤な湿疹はリボトリールの副作用だったと今は思っている。
皮膚が痛い感覚、ピリピリする感覚もあったが当時の私は他の重篤な症状をたくさん抱えていた為深刻には捉えていなかった。
昼寝が出来ない
様々な離脱症状にもがき苦しむ疲れ果てた身体にも関わらず、何故か昼寝が全くできないのだ!
そんな中疲れ果て夢か現実か判らない奇妙な感覚が一瞬訪れる。
そして正気に戻った時が地獄だった。
この世のものとは思えないくらいの具合の悪さが決まって現れた。
酷い動悸、過呼吸
大量の汗、倦怠感
焦燥感、恐怖感
じっとしていられない
眼が霞み身体が痺れる
手足がガクガクと震える
一瞬のうたたねの代償として現れる恐ろしい症状は想像を絶する地獄でしかなかった。
恐ろしくてうたたねも出来ない …
しかし、気持ちに反していつの間にかガクッと眠ってしまう。
そして又あの恐ろしい症状が起こる。
繰り返し … 繰り返し …
のたうちまわり落ち着くまでの長い時間が恐ろしくて恐ろしくて気が狂いそうになった。
この状態はベンゾショックピークの時に起きて半年近く続いたと思うが記憶が曖昧である。
経験した者にしか分からない壮絶な体験だった。