誤診?眼瞼痙攣の原因

ストレスや目の疲れなどから一時的にまぶたがピクピクする経験をしたことのある人は多いと思う。

 

 

しかしその一方で、いつまでたっても良くならない辛い眼の症状がある場合、眼科に限らず自分が普段から服用している処方薬を調べて欲しい。

 

 

内科や整形外科、皮膚科などの薬も全て、精神科に通院している場合は尚更である。

 

もしも医師から処方されている薬の中にベンゾジアゼピンの文字が含まれていた場合、もしかしたらその症状はベンゾジアゼピン眼症かもしれない。

 

 

ベンゾジアゼピン眼症の主な症状に眼瞼痙攣(がんけんけいれん)があり、このことは眼瞼痙攣が薬剤である可能性を意味している。

 

 

目に悪影響を与える薬剤はたくさんあるが、ベンゾジアゼピン系の薬剤も目には有害であり辛い症状に苦しんでいる人はとても多い。

 

 

私もその1人、ベンゾジアゼピン系てんかん薬リボトリールの急減薬による離脱症状でピーク時は物が4重に見え、痙攣や霞み、光が異常に眩しいなどの症状が現れた。

 

 

ベンゾジアゼピン眼症は、睡眠薬や抗不安薬などのベンゾジアゼピン系薬剤の服用によって発症する目の辛い症状である。

 

 

主な症状は、複視・光視症・霞み目・ドライアイ・飛蚊症・眼痛など …

 

そして、まぶたが閉じてしまうなどの眼瞼痙攣がある。

 

 

眼瞼痙攣は不随意運動と深く関係しており、脳の大脳基底核に関連した病気であるとされている。

 

 

そして眼瞼痙攣の原因に精神薬の服用が大きく関係していることは、明らかな事実であり眼瞼痙攣で苦しんでいる患者の多くがベンゾジアゼピンや抗うつ薬、抗精神病薬の服用経験を訴えている。

 

 

眼瞼痙攣が薬剤性の場合、原因となっているベンゾジアゼピンなどの精神薬の服用を止める必要があると考えられるが、精神薬を急に止めたり減らすことには大きなリスクを伴う。

 

 

実際の治療は、まぶたが勝手に閉じてしまうなどの重い症状が現れてからのことが多く対症療法での経過観察となる。

 

 

重症になる前に、眼科医が眼の不調と向精神薬との関係を疑い、ベンゾジアゼピン眼症を悪化させない方法を指導してくれるなら、眼瞼痙攣の患者は減るのでは?と思う。

 

 

しかし実際は、眼科を受診しても検査では異常が認められないことも多く、ベンゾジアゼピン眼症を知らない?認めない医師もいる。

 

 

怖いのはベンゾジアゼピン眼症を無視する眼科医の病院を受診してしまう事である。

 

 

眼の炎症などと誤診され、キノロン系抗生物質の目薬を処方され症状が悪化してしまう場合もある。

 

 

最悪の場合は、眼の痙攣にリボトリールなどのベンゾジアゼピンを痙攣止めとして処方されてしまう場合もある。

 

 

ベンゾジアゼピンが原因の眼の症状に更なるベンゾを処方されてしまうと、症状はどんどん悪化してしまう。

 

 

負のループから抜け出せなくなってしまうのだ。

 

 

ベンゾジアゼピン眼症は、薬剤性の神経疾患であり、対処薬、まして目薬で根本的に治せる症状ではない。

 

 

回復する為には、ベンゾジアゼピン系薬剤を止め、脳の回復を待つしかないということになるが、急に減らしたり一気に止めてしまうと恐ろしい離脱症状がでる場合がある。

 

 

ベンゾで減ってしまったGABA受容体が本来の機能を取り戻すには長い時間がかかる。

 

 

ベンゾ薬害を知っても焦ってはいけない!

 

 

多くの薬害経験者が、ベンゾジアゼピン系から離脱後に、辛い眼の症状が改善している。

 

 

しかし、回復への道のりは平坦ではない。

 

 

大切な目を守る為にベンゾジアゼピンの服用を停止するのは簡単だが、停止によってベンゾの離脱症状として悪化する場合があるからだ!

 

 

自分の細やかな症状の変化は自分にしかわからない!

 

 

ベンゾジアゼピンが目に有害であることが明白である以上、ベンゾを止めるしかないとも言えるが、その止め方が大きな壁となって立ちはだかる。

 

 

精神薬の薬害を知り、自分の減らし方を見つけた者だけに回復への道が開かれる。

 

 

ベンゾジアゼピン眼症は、ベンゾジアゼピンを一気に止めたり急に減らしたりした時に現れる離脱症状でもあることを忘れてはいけない。

 

 

眼を守ることを最大限に考え最善の選択をしてほしいと 思うばかリである。