本、書類を読めない
本が全く読めない
活字が全く頭に入ってこない
仕事上の書類を理解する能力が全く無くなってしまった。
書類を手に取っても意味が全く解らない。
文字を漠然と見ているだけ、その書類がどういった内容のもので、自分がその書類に基づき何をすれば良いかが解らないのだ!
こうなると難しい仕事は無理、何年もかけて覚えた仕事を諦める状態は1年以上も続いた。
しかし、減薬が軌道に乗り始めた頃から徐々に以前の状態に戻り始め、減薬から1年半を過ぎた頃には、以前の仕事をまた任せてもらえるまでに回復した。
症状のピーク時は、文字が霞んで見えない状態と酷い焦燥感もあり、落ち着いて本を読んだり書類を読める状態ではなかったと記憶している。
脳の回復を待ちながらの微量減薬で、多くの薬害被害者が回復に向かっている。
物忘れ~健忘
最初に物忘れを自覚したのは、ベンゾジアゼピン系の抗不安薬であるバランスを、1日2回(5mg×2回)服用し始めてから1カ月を過ぎた頃だと記憶している。
事故に遭った私は、かかりつけの内科で処方された抗不安薬バランスに劇的な効果を感じこの薬を手放せなくなっていた。
嘘のように気持ちが晴れ、肩の痛みや腰痛、指の痛みまでが綺麗さっぱりと消え、バランスを飲み始めて暫くは快適な日々を過ごしていた。
しかしその反動は徐々に現れ、私は自分にもの忘れの症状が出始めていることに気付き始めた。
そして物忘れの症状はどんどん酷くなり、やがて同僚に指摘されるまでに悪化していく事になる。
物を放置してしまう
頼まれごとを忘れる
何をするのか忘れてしまう
言葉がすぐに出てこない
時間配分がうまく出来ない
やがて自分が何をしているのかも解らない状態になっていた。
そうなって始めて自分が飲んでいる抗不安薬を疑う気持ちが湧きあがり、私はそのことを薬を処方した内科医に相談した。
「それでは薬を止めましょう!」
そして、その日を最後にベンゾジアゼピン系抗不安薬バランスを医師の指示で一気断薬した。
この日が生き地獄の始まりになるとは、当時の私には想像も出来なかった。
計算が出来ない
小学校で習うような簡単な計算が全く出来ない!
この症状は、本や書類が理解出来ない症状と同時期に現れ、そして同じ経過を辿り回復していった。
脳が壊れて機能しなくなってしまったような感覚は、計算が出来ないという単純な問題ではない。
何故計算が出来ないのか?
一生この状態のままなのか?
狂いそうな精神状態が常に心につきまとう。
叫び出したい衝動が突如湧きあがるが原因も逸らし方も分らない。
医師によって作り出される病気があることを私たちは気付かなければいけない …
子供の頃から信じ続けてきた医師を、そして医療を私は全く信頼することが出来なくなってしまった。