良く効くお薬として日本中の病院から、簡単に処方され続けているベンゾジアゼピン系の薬剤 …
しかしベンゾジアゼピン系薬剤の多くは、麻薬及び向精神薬取締法によって管理されている劇薬である。
しかしその事実を知っている人はとても少なく、誰もが医師の処方は安心安全であると信じている。
昔からクスリはリスクという言葉がある。
よく効く薬ほど副作用という怖いリスクがある。
即効性があり劇的な効果が期待できるベンゾジアゼピン系薬剤には、有害な副作用が多数あることを、ほとんどの患者は知らされていない。
そして、ベンゾジアゼピン系の睡眠薬を常用している人は珍しくなく精神安定剤として抗不安薬を持ち歩いて人も大勢いる。
なぜ覚せい剤となんら変わらない作用機序を持つ薬物が巷に蔓延しているのか?
それは医師から重大なリスクを説明されていないからである。
ベンゾジアゼピンの離脱症状は、この薬剤を急減薬一気断薬した時、そして常用により効かなくなった時に現れる。
常用で依存が形成されてしまった場合、脳はベンゾとの共存があたり前になっている。
ベンゾに侵食された分だけ脳は本来の機能を縮小させてバランスを取ろうとする。
そのバランスが急減薬や一気断薬などで急激に崩れてしまうと、脳は大混乱を起こし、そのダメージが離脱症状となって現れると考えられている。
ひとたびダメージを受けてしまった脳の修復には長い時間がかかる。
しかし、ベンゾジアゼピンの離脱症状は全ての人の現れる訳ではなく、あっさり止められる人もいる。
個人差がとても大きくその経過は誰にも分からない。
そして、劇症型の離脱症状が現れてしまった人達は、ベンゾジアゼピン系薬剤が原因とは気づかずにドクターショッピングを繰り返してしまう。
その挙句、原因不明の難病と誤診されてしまう悲劇が後を絶たない。
では、劇症型の離脱症状とはいったいどんな症状なのか?
私は、ネットの中に溢れかえる薬害経験者の声にある共通点があることに気付いた。
それは、ベンゾジアゼピン系薬物の添付文書の、副作用の項目に書かれている症状が、被害者の離脱症状と一致しているということだ!
説明が難しいので私自身の場合を一例として紹介する。
私は、ベンゾジアゼピン系てんかん薬リボトリールを急減薬してしまい、凄まじい離脱症状が急激に出現し生死を彷徨うような体験をした。
リボトリールの副作用について書かれている情報をまとめたものがこちら↓
●リボトリールの副作用
眠気・不眠・ふらつき・喘鳴・眩暈・興奮・譫妄・神経過敏・しびれ・痙攣発作・振戦 ・不安 ・恐怖・ 幻覚・妄想・刺激興奮・錯乱・呼吸抑制・呼吸困難・いびき・気道分泌過多・喀痰増加 ・咳 ・目のかすみ・複視・羞明・口渇・口内炎・嚥下障害・腹痛・便秘・下痢・吃逆・食欲亢進・食欲不振・排尿困難・貧血・疲労・ほてり・熱感 ・顔面潮紅 ・発熱・体重増加・体重減少・月経不順・睡眠中の多呼吸発作・頭痛・構音障害・寡動・活動低下・運動失調・ 運動抑制・運動過多・唾液増加・流涎・悪心・嘔吐・尿失禁・発疹・脱力・倦怠感・意識障害・好酸球増多・ 過敏症状・性欲減退・頭重・もうろう感・注意力低下・行動異常・歩行異常・筋緊張亢進・筋緊張低下・知覚異常・うつ状態・無気力・情緒不安定・攻撃的反応 ・薬物依存 ・離脱症状・肝機能障害・黄疸・白血球減少・血小板減少・Al−P上昇 ・LDH上昇・AST上昇・ ALT上昇・γ−GTP上昇
※公開されている複数の添付文書より抜粋
添付文書によると、リボトリールには約100種類もの副作用があるとされている。
この中で私自身に現れた離脱症状を赤い文字にしてみた。
上記の赤文字の症状がリボトリールの急減薬によって私に現れた症状だ!
添付文書の副作用と自身の離脱症状が明らかに一致する。
この一致は一体どういうことなのだろうか?
不思議に思われた方は御自身で確認してみることをお勧めする。
この場合、調剤薬局の薬の説明文は何の役にも立たない。
インターネットで、薬の名前+添付文書で詳しい副作用を調べることをお勧めする。
そしてそこに並ぶ副作用こそ、ベンゾジアゼピン系薬物の地獄のような離脱症状の一覧であると思うのは、果たして私だけなのだろうか?