水溶液減薬

水溶液減薬とは、錠剤を水に溶かして嵩を増し減らしたい分を抜き取りながら薬を減らしていく減薬方法である。

 

 

ベンゾジアゼピン系薬剤は錠剤が多くその小さな粒を正確に計量しながら減薬する為には精密天秤での計量か水に溶かして減らす水溶液減薬の二択ということになる。

 

 

ベンゾジアゼピンにより致命的とも言える精神と身体の異変がでてしまった場合、ダメージを負ってしまった脳は大胆な薬の増減には耐えられない状態になっている。

 

 

1粒の錠剤から0.1%減らすことも水溶液減薬なら簡単であり、更に細かく刻むことも可能である。

 

 

例えば100mlの水に錠剤を入れ拡散し、そこから0.1%減薬したい場合はシリンジで0.1ml抜き、残りの水溶液を服用するという流れになる。

 

 

私の場合は高力価のリボトリールということもあり、水溶液減薬で0.25%づつ、ステイを挟みながら減薬し、2年半かけて断薬することができた。

 


 

▼水溶液減薬、経験からの気づきと注意点

 

●錠剤はまるごと1錠から

 

錠剤は製薬会社から出荷時の状態から減らしてゆく方が誤差が少ない。

調剤薬局で詰め替えた薬剤は大きな誤差に繋がる可能性がある。

調剤薬局のピルカッターなどでの調剤は誤差があると考えた方が良い。

薬剤師の計量を鵜呑みにしない!

 

多くの薬害被害者が、調剤薬局での計測の誤差で体調が悪化している事実がある。

ベンゾジアゼピンを、水溶液で減薬しなければ酷い離脱症状が出る場合、ほんの僅かな薬の量が、体調を大きく左右してしまう。薬剤師の計測が正しいか、そうでないかを見極める必要がある。

私は適当に割ったリボトリールを、調剤薬局で出された経験があり、薬剤師の計測は信じていない。

調剤薬局では錠剤は割るだけの所が多く、割った後の錠剤の計量まではしていない場合が多い。

高力価のベンゾほど注意が必要、小さな欠片でも酷い体調不良に繋がる場合がある。

錠剤を溶かす前の水を正確に計測する

 

薬の濃度を一定にする為にはデジタルスケールでの計測が理想的、ベンゾジアゼピンの水溶液減薬は、水に入れた薬の濃度が体調を大きく左右する。

ビーカーのメモリを目視で確認しても問題はないが、減薬初期など、体調が安定しない時は、錠剤を溶かす水の量の正確さが、体調安定の鍵を握る。

錠剤を充分に撹拌する

 

ベンゾジアゼピン系薬物は、脂溶性であり水に溶けない。

水の中に広がって浮遊しているうちに素早く抜き取る。

この撹拌された状態を目視で確認できるのは、水を使うのが理想的だと私は考える。

牛乳に溶かす方法もあるが、撹拌された様子が目視出来ないデメリットがある。

「水に溶かすと効かなくなる」との意見もあるが、実際に多くの薬害被害者がこの方法で減薬に成功している。

●容器内の水滴まで飲み切る

 

ビーカーとシリンジを使用し、デジタルスケールで水の量を測り、慎重に水溶液をつくり服用しても、容器の内側に水滴が残ってしまったり、底部分に沈んだ薬剤が残っていては、正確に減薬を進められなくなってしまう。出来上がった水溶液を飲み終わった後、追い水を入れてしっかり飲み切る必要がある。

 


水溶液減薬は自己責任で!

 

水溶液減薬はベンゾジアゼピンの薬害経験者が助かる方法を求めて見つけ出した減薬方法であり医師が教えてくれることは絶対にない減薬方法である。

 

誰もが手探り状態、安全性は確立されていない。

 

しかし多くの薬害被害者が、この水溶液減薬で断薬まで辿り着き、健康を取り戻している。

 

この方法を医師に話すとバカにしてくる医師もいると聞く。

 

ここまで細かく正確に計量しないとベンゾジアゼピンという恐ろしい薬物を止めることが出来ないことをほとんど医師は知らない。

 

水溶液減薬が合わない人もいる。

水溶液減薬で悪化した人もいる。

 

この事実を受け止め自分に合う減薬方法を手探りで見つけることが出来た時、断薬への道筋が見えてくるのかも知れない。

 


▶水溶液減薬に必要な道具

 

●ビーカー(薬を溶かす水の量をを測る)

※入り口が広く、取っ手があると撹拌しやすい

 

 

●シリンジ(水溶液の調整に使用

※最初は5ml・10mlがあると便利

 

 

 

●デジタルスケール(ビーカーの水の量を測る)

※私が使用したデジタルスケール