薬の力価と半減期
●薬剤の力価とは?
薬の力価とは薬の強さ効き目のことであり薬の種類によって力価は大きく異なる。
ベンゾジアゼピン系薬剤の場合その違いはとても大きく例えば抗不安薬のバランスと抗てんかん薬のリボトリールでは約40倍もの強さの違いがある。
解りやすくどちらも同じ1mgの錠剤として例えると、バランス40錠とリボトリール1錠は同じ力価ということになる。
ランドセンやリボトリール、睡眠薬ではレンドルミン、ハルシオンがベンゾジアゼピン最高力価、ジアゼパム換算は約20倍となる。
薬剤は、力価によって有効成分が調整され、錠剤や散剤として処方されており、例えば、バランスは1錠の最小単位が5mgであり、リボトリールの最小単位は0.1mgとなっている。
この違いによってバランス5mg4錠とリボトリール0.5mg1錠が等価という事になる。
ベンゾジアゼピン系の薬剤を自分が服用している場合や、今後減薬して行こうと考えている方は、薬の力価の知識は自分を守る為に必要不可欠である。
例えば、医師に薬を変更され体調不良となった場合、薬の力価(強さ・効き目)が大きく変わった可能性がある。
力価が急に高くなれば副作用の危険性があり、力価が低いベンゾに変薬させられた場合は離脱症状が出る可能性がある。
ベンゾジアゼピン系薬剤は、一般名ジアゼパムを基準として力価を計算する方法が一般的となっている。
●薬剤の半減期とは?
薬剤の半減期(T-half)とは服用した薬の血中濃度が半分になる時間のことを指す。
薬剤は服用後、やがて最高血中濃度(Cmax)に到達する。
最高血中濃度に到達するまでの時間を(Tmax)薬の血中濃度が約半分になる時間は半減期(T-half)という用語で表現される。
薬剤の半減期は薬の種類ごとに決められており半減期以降は薬効がどんどん減少する為、通常はこのタイミングで薬を再度服用し、薬の血中濃度を安定させ薬効を維持する。
ベンゾジアゼピン系薬剤を減薬する場合薬の半減期を考慮した減薬方法を探らなければいけない。
薬害被害者は、大きなリスクを抱えながら工夫を重ね健康を取り戻す為に戦っている。